【全体企画パネリスト プロフィール及び主著】
シンポジウム(11月23日)「世界文学のなかの日本文学」
エリス俊子(ELLIS Toshiko)
東京大学大学院総合文化研究科教授。日本近代詩・比較文学。
「詩的近代の創発 ― 萩原朔太郎における詩の現れ」(『創発的言語態』シリーズ言語態、藤井貞和と共編、東京大学出版会、2001)、「表象としての『亜細亜』ー安西冬衛と北川冬彦の詩と植民地空間のモダニズム」、(『越境する想像力』人文書院、2002)、"Struggling with the Contemporary: Japanese Literature after the Modern”(Cambridge Companion to Japanese Culture (Cambridge University Press, 2009), “Modern Poetry: 1910s to the Postwar Period”(Cambridge History of Japanese Literature (Cambridge University Press, 2016)、「モダニズムの身体ー1910年代〜1930年代日本近代詩の展開」(『モダニズムを俯瞰する』中央大学出版部、2018)など。
小松靖彦(KOMATSU Yasuhiko)
青山学院大学文学部日本文学科教授。
主な著書に『万葉集と日本人』(KADOKAWA、2014)、『萬葉学史の研究』(おうふう、2008〈2刷〉)など、主な論文に「萬葉集翻訳の創造性―ケネス・レクスロスの翻訳の詩学―」(『国語と国文学』96-11、2019)、「少国民の萬葉集―戦争下の児童書における『萬葉集』の受容〈戦争と萬葉集〉―」(『萬葉集研究』第38集、2018)、「もう一つの防人像―堀辰雄のノオト「(出帆)」をめぐって〈戦争と萬葉集〉―」(『文学』16-3、2015)など。
専門分野:上代日本文学(萬葉集および萬葉学史)、書物学。
現在、戦争下における萬葉集受容の研究を進めている。分野・領域を超えて研究者が集う「戦争と萬葉集研究会」を主宰、研究誌『戦争と萬葉集』を発行している。また、近代化・言葉の身体性・翻訳と戦争などをテーマに、インド・スロヴェニア・USの研究者・文学者と共同研究を進めている。
アン・マクナイト(Anne McKnight)
日本文学・比較文学。カリフォーニア大学リバーサイド校比較文学・言語学科准教授。
著書にNakagami, Japan: Buraku and the Writing of Ethnicity (Minnesota, 2011)。
20世紀以降の、今日のサブカルチュアの前史にあたる時期のフィクションをスモール・プレスの「Expanded Editions」という出版社から刊行している。https://www.expandeditions.com
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ラウンドテーブル(11月24日)「文学研究のサバイバルのために:学界への提言」
石田仁志(ISHIDA Hitoshi)
東洋大学文学部国際文化コミュニケーション学科教授
「ノスタルジーの表象ー横光利一『旅愁』ー」(『国際文化コミュニケーション研究』創刊号、東洋大学文学部、2018年3月)
佐藤泉(SATO Izumi)
青山学院大学文学部日本文学科教授
『一九五〇年代、批評の政治学』(中央公論社、2018年3月)
日比嘉高(HIBI Yoshitaka)
名古屋大学大学院人文学研究科准教授
『ジャパニーズ・アメリカ 移民文学、出版文化、収容所』(新曜社、2014年2月)